入試出題で話題になった本を3冊読んでみた!

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こんにちは。
毎年のことですが、入試が終わった頃、国語の出題文が注目されますよね。仕事の待ち時間に読んでみたので、いくつか紹介しますね。

今回、千葉の東邦大東邦、市川、聖光学院の帰国入試、海城で取り上げられたという
『水を縫う』(寺地はるな著)


あらすじは他のサイトで紹介されていると思うのでここでは割愛しますが、家族それぞれの視点で書かれた構成が斬新でした。そしてやっぱり一番共感したのは子供に対する親の距離感。おばあちゃんーお母さんー子供という3世代の親子が出てくるのですが、子供への向き合い方についておばあちゃんが娘(お母さん)に話した言葉がとても印象的でわかりやすく、個人的にすごく共感した部分がありました。

もちろん、子供が読めばまた別の部分が印象に残るでしょうけれど…とにかくどの立場の登場人物に対しても「えーそうは思わないでしょうよ」という違和感や「この人やだな」などという反感なしに素直に読めた作品でした。

それから、浦和明の星、淑徳与野、ラ・サール、栄光学園で出題されたのが
『朔と新』(いとうみく著)

どこかのブログで1月中に、キリスト教系の学校で取り上げられていると分析しているサイトがありましたが、栄光も取り上げましたね~。兄弟のブラインドマラソンが主題のお話ですが、『水を縫う』に比べると、心理描写がちょっと難しい気がしました。言いたいことはわかるんだけど、登場人物自体も自分の気持ちをわかりかねてるというか、そういう迷いの中で進んでいくので、こちらもつかみきれないというか…。さすが難関校で取り上げられる問題は、読み応えのある作品ですね。

また、話題になっていたので読んでみたのが
『雪のなまえ』(村山由佳著)

学校に行けなくなった少女が、大自然に囲まれた田舎での暮らしを通して成長していくというストーリーです。私はこの作品の中で好きだったのは少女のお父さん、次がお母さん。こんなお父さんいたらいいなーという感じの、バイタリティあるお父さん、ちょっと冷静な感じもするけどそんなお父さんが大好きなお母さんの関係もとっても良くて、不登校という問題を取り上げているにもかかわらず、すごくすがすがしくて明るいイメージが描ける作品でした。舞台となっている大自然の描写がとてもきれいなのもやはり村山由佳さんですね。

しかしながら…大人でも楽しめる作品を読み解かせる中学入試・・おそるべしです。
『雪のなまえ』は、来年あたり取り上げられるのでは…と話題になっているようなので、読んでおいて損はないかもしれないですね。

今はもう通常価格に戻っているかもしれないですが、少し前までは品薄で定価より高値で出ていたので、もし購入される場合はサイトのお値段を確認してみてくださいね。

では。

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